カスタムモータのユニテックがこれを知ってると、色々とスムーズに検討ができるお話を書いていくコラムになります。このようなコラムは何番煎じなんでしょうかね・・・(^0^;)
第一回目は、モータと切っては切れない相棒である減速機(ギヤ・ギアともいいますね)のお話です。
ユニテックでは、入手可能な減速機であれば、どこのメーカーや種類であっても概ね対応可能です。
そのため、仕様を決定するに当たり、減速機の選び方はカタログ品と異なる視点から決めることになります。
減速比だけでは、決められない・・・
モータのお問い合せを頂く際「出力110Wで、減速比50の・・・」とお話を頂くことが多いのですが、
カタログ品の場合。モータ出力と減速機の許容トルクが決まっているため、減速比=出力トルクという
イメージが強いため、問題がないと思います。
しかし、ユニテックの場合減速比だけではモータの性能を定めることが難しいです。なぜならば、
自由にモータ性能と減速機を選べるから!
なのです。モータ単体の場合でも言えるのですが、110Wのモータと言ってもACモータなどの場合、回転数が決まっていますので、必然的にトルクが決まりますが、ユニテックのDCモータは回転数もトルクもある程度自由に変更が可能なため、同じ110Wのモータだとしても・・・
回転数:100rpm・トルク10.5Nm=約110W
回転数:530rpm・トルク 2.0Nm=約110W
上記のように全く異なる性能のモータができあがります。そのため、単に減速比だけお伝え頂いたとしても、希望されているモータ性能を導き出す事ができないのです。
最終的に必要な出力から決める!
上記の内容から、ユニテックでは、以下の様なご質問をさせて頂いております。
『減速機の出力軸で、必要な回転数とトルクはいくつ必要ですか?
また、取付サイズに指定はありますか?』
ユニテックの場合、減速比はそれほど重要な要素ではなく、最終的に必要な回転数とトルクがいくつであるか?が重要になります。その目標性能に併せて、モータの性能とそれに見合った減速機を選定し、ご提案をさせて頂きます。
やっぱり、モータトルクも必要なんです。
一般的に減速機を付けると、速度(回転数)犠牲にして、トルクを得る。と言うイメージがありますが、基本的には間違ってはいませんが、モータから発揮させるトルクも重要な要素になります。そもそもモータからのトルクがないと減速機を回転させることが出来ないため、回転数とトルクをうまくバランスよく設定することで、効率的なギヤードモータ(ギアードモータ)にすることが可能になります。
ユニテック的な減速機の選び方(決め方)
1、必要な回転数とトルク。取付サイズ(□60とか□90など)、形状を決める。
2、必要トルクに耐えられる減速機を選定する(許容トルク値)
3、減速機の効率が分かれば、それを参考にモータの性能を逆算して設定。
(無いときは、想定値で計算を行います)
4、トータルサイズを確認し、希望された性能のギヤードモータが完成します。
まとめると
上記のような形になります。出力といっても回転数とトルクとの組み合わせで決定するので、それぞれ必要な数値を定めて、モータを設計します。もちろん減速機に関しても入力と出力の仕様が要求に粟っていることを確認して、選定をしています。
他とは、もしかしたらちょっと違ったアプローチの仕方で、ギヤードモータを設計しています。
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