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海洋冒険家 堀江謙一氏のソーラーボート太平洋単独横断に使用されたモータの開発

海洋冒険家 堀江謙一氏のソーラーボート太平洋単独横断に使用されたモータの開発
海洋冒険家 堀江謙一氏のソーラーボート太平洋単独横断に使用されたモータの開発
Profile:海洋冒険家 堀江謙一
1938年、大阪市生まれ。海洋冒険家。1962年に世界で初めてヨットで太平洋単独横断に成功するなど、46年間、果敢に航海に挑戦し続け、2008年に世界で初めてウエーブパワーボート(波浪推進船)で波の力だけを頼りにハワイから紀伊水道までの約7,800キロメートルの航海に成功する。


ミッション「効率80%以上で二千時間以上の寿命を持つDCモータをつくれ!」

わたしたちユニテックは創業(1953年)から約67年の社歴を有し、一貫してDCモータ全般の開発・量産を主軸として、『お客様のニーズを120%実現する』『1台から量産までの柔軟な生産体制でお客様に喜びを提供する』という基本思想から、様々なモータの開発を手掛けて参りました。

その中でもわたしたちの記憶に最も残っているモータ開発の実績は、海洋冒険家の堀江謙一氏によるソーラーボートでの太平洋単独横断(1996年)に使用されたモータの開発でした。

堀江謙一氏のソーラーボート用モータに要求された性能条件は「効率80%以上で二千時間以上の寿命を持つこと。」でした。DCモータとしてはかなり厳しい条件でありましたが、ご満足頂けるモータに仕上げる事が出来ました。 我々がご提供させて頂いたモータの効率は実に84%あり、DCモータとしては非常に優秀な数値を叩きだす事ができました。実際にはボートに実装されるモータと予備用モータの計2台を納入させて頂きましたが、結果として予備用モータは使用される事なく太平洋横断に成功されました。       

ミッション「効率80%以上で二千時間以上の寿命を持つDCモータをつくれ!」

渡航歴

1962年 世界初 単独太平洋横断

1973年~1974年 小型ヨットで西回り単独無寄港世界一周

1978年~1982年 約4年間にわたる挑戦の末、世界初の縦回り世界一周

1985年 世界初、太陽電池によるソーラーボートで単独太平洋横断

1989年 世界最小の外洋ヨットで太平洋単独横断

1992年~1993年 世界初、足漕ぎ(人力)ボートで太平洋単独横断

1996年 アルミ缶リサイクルのソーラーパワーボートで南米エクアドルから東京まで太平洋単独横断

1999年 ステンレス製ビール樽528個とペットボトルのリサイクル素材利用のカタマラン(双胴船)で太平洋単独横断

2002年 「太平洋ひとりぼっち」から40周年記念としてウイスキー貯蔵樽材再利用で’62年と同じ大きさのヨットで太平洋単独横断

2004年~2005年 ホーン岬東回りで単独無寄港世界一周

2008年 世界初、ウエーブパワーボートで太平洋単独横断

受賞歴

1962年 ジョージ・クリストファー サンフランシスコ市長から「名誉市民の鍵」を受ける

1963年 「第10回 菊池寛賞」受賞

1964年 イタリア サンレモ市より第一回「海の勇者賞」受賞

1974年 朝日新聞社より「朝日賞」受賞

1989年 兵庫県より誉賞受賞

1997年 エクアドル共和国政府によりガラパゴス諸島バルトラ島の岬が堀江謙一船長岬と命名される

2002年 アメリカ ロードアイランド州ニューポートのヨットミュージアムにある単独航海セーラーの殿堂入り

2009年 兵庫県豊岡市より「植村直己冒険賞の特別賞」受賞

2011年 日本政府より「内閣総理大臣賞」を受賞